今年1月から9月の外国人旅行者数は約3165万人で、去年同期比約17%増加した。観光客のお金の使い方は買い物よりも体験を重視する「コト消費」へとシフトしている。築地にあるすしにぎりの体験教室には毎週外国人観光客が300人以上訪れている。外国人旅行者の国内消費額は、7月から9月までで2兆1310億円とこの時期としては過去最高となった。その内訳をみると、買い物代の割合が低下した一方、コト消費が増加傾向に。プロレス観戦や猫カフェなど日本ならではの体験を楽しむ観光客が多くみられた。毎月100人の外国人旅行者が訪れる美容室では、英語・中国語が話せるスタッフを配置するなどコスト・時間がかかることから、説明のうえで20%のサービス料を上乗せしているという。観光分野に詳しい専門家は「さまざまな楽しみ方を提供することによって日本の観光の強じん性が高まることはある」と話した。