去年12月、日本製鉄がUSスチールに対する買収計画を発表したがバイデン大統領が慎重な姿勢を示し、トランプ前大統領が反対をするなど政治問題化している。12日に開かれたUSスチールの臨時株主総会では日本製鉄による買収提案が承認された。当初、アメリカの鉄鋼メーカー「クリーブランド・クリフス」が約1兆円で買収を提案しており、2倍の金額を提案した日本製鐵に対して株主が「好条件」と評価した格好。政治問題になるなか、日本製鉄は11日にワシントン・ポストに全面広告を掲載、「パートナーシップは鉄のように強い」と題し、今回の買収が有効的なものであると強調している。今後は安全保障の観点からの審査があり、手続きが長期化する可能性もある。