劔崎さんは財政健全化をめぐる課題として、「日銀が利上げ方向に向かおうとしているのが、利上げの中でどうやって健全化をしていくかが重要なポイント。日銀の利上げが財政収支に及ぼす影響を考える上では政策金利と長期金利と名目成長率の関係が重要になると思う。政策金利を0.75%くらいまで上げるとなると、長期金利がおそらく2%くらいになる。その場合、名目成長率が2.5から3くらいの間であるということであれば、財政収支は基本的に悪化することはないと思っている。インフレ率が1.5から2%くらいという中で、実質成長率が1%程度ということであれば2.5から3くらいの名目成長率は達成できることになるので、この名目成長率の2.5から3はハードルが高いものではないと思っている」などと話した。