日銀が発表した企業向けのサービス価格の先月の速報値は、2015年の平均を100とした指数で111.9となり、前の年の同じ月から2.8%上昇した。消費税率の引き上げの影響を受けた期間を除くと、1991年9月に3.2%を記録して以来、32年7か月ぶりの高い上昇率となる。内訳では、土木設計や測量などの土木建築サービスで7.5%、工場などの機械修理で5.5%、トラックドライバーに時間外労働の上限が規制される2024年問題を受け、道路貨物輸送は3.1%の上昇となった。サービス価格は人件費が占める割合が高く、日銀は「人件費の上昇分を価格に上乗せする動きがみられる」としている。