7月3日から新紙幣が発行され、約20年ぶりにデザインが一新される。警察庁からは、今回の新しい日本銀行券の発行に便乗して、「従来の紙幣は使えなくなる」などと嘘をついて、新紙幣との交換名目で紙幣をだまし取ろうとする詐欺が発生する恐れがあると注意喚起が行われた。現行のお札は、新紙幣発行後も使用できるため、こうした詐欺に十分注意が必要だ。今回の新紙幣は一万円札に渋沢栄一、五千円札に津田梅子、千円札に北里柴三郎が選ばれ、偽造を防ぐ技術として世界初の3Dホログラムが採用されている。三井住友銀行では、7月3日から、新紙幣によるATMへの預け入れが可能になる。引き出しの際は、新紙幣と従来の紙幣が混在するとしている。ユニクロでは来月3日から全国店舗のレジで新紙幣の使用ができるという。来月3日時点で、新紙幣に対応している自動販売機などの割合は、ATMなどの金融機器で9割以上、鉄道などの券売機で8~9割、飲食店の券売機で5割、飲料の自販機で2~3割となっているという。都内のラーメン店では、現在利用している券売機を新紙幣に対応させる費用が約17万円にのぼり、負担は大きいという。メニューの値上げは行わないとしている。新紙幣が使用できる券売機での対応は、早くても秋以降になると言い、それまでの支払いについては当面、店側が従来の紙幣と交換するという。