日銀の植田総裁は今日国会で市場は引き続き不安定な状況であると述べた上で物価上昇の見通しが実現する確度が高まれば、金融政策を調整することに変わりはないとした。国会の閉会中審査に出席した植田総裁は今月、株価が乱高下した要因について米国の景気減速懸念が急速に広がったことを契機に世界的にドル安と株価の下落が進んだ。日銀の政策変更もあってこれまでの一方的な円安の修正が進んだとの見解を示した。今後の金融政策については2%の安定的な物価上昇が見通せる確度が高まれば金融緩和の度合いを調整するという従来の姿勢を示した。