きょう日経平均株価は一時1000円を超える値上がりとなった。背景にあるのがFRBの金融政策の大転換。インフレを抑え込むため、高金利を維持してきたFRBが、0.5%の利下げを決定。利下げは4年半ぶり。「米国経済が下支えされ、日本の景気にも追い風になる」という見方が、投資家の間に広がった。一方でパウエル議長は、今回の大幅な利下げが今後の標準になるとは考えていないという認識を示した。この先の利下げのペースは市場が想定していたよりも緩やかになるという見方から、円相場はきのうと比べて、一時2円以上値下がりするなど、円安ドル高が進んだ。一方、FRBとは反対に、7月に追加の利上げに踏み切った日銀は、金融政策決定会合の初日の議論を終えた。日銀内では前回、追加利上げを決めたときと比べると、想定を超えるような物価上昇のリスクは小さくなっているという意見が多く、市場では、今回は政策金利を据え置くのではないかという見方が広がっている。あす公表される金融政策の決定内容が注目される。