日銀はきのう開いた金融政策決定会合で現状0.25%程度としている短期金利を据え置くことを決めた。次回12月会合での利上げの可能性は排除しなかった。日銀・植田総裁は、「経済の見通しが実現していくとすれば、それに応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していくことになる」と述べた。植田総裁は今後の金融政策について、従来の利上げ方針を強調した。具体的な利上げ時期について、「見極めに必要な時間やタイミングに予断を持っていない」とし、毎回の決定会合でデータを基に判断すると述べた。日銀は8月以降、利上げに向けてアメリカなどの経済状況を見極めるため、「時間的余裕はある」と説明してきた。植田総裁は「今後この表現は使わない」と話し、12月会合での利上げに含みを持たせた。