日本銀行は融政策決定会合で追加の利上げを行い、政策金利を0.25%から0.5%に引き上げることを賛成多数で決定。政策金利0.5%は16年ぶりの水準。日銀執行部は利上げの判断にあたり今年の賃上げの動向に加え、米国トランプ政権発足をうけた金融市場や日本経済への影響を見極めていたが株式市場に大きな混乱は起きず、日銀は落ち着いた状況にあると判断し利上げに踏み切る環境が整った。きょう発表された展望レポートでは、生鮮食品を除く消費者物価の見通しが今年度、来年度、再来年度で上方修正された。利上げには物価が上がりすぎないよう事前に調整する意味合いもあり、日銀としては2%の物価目標の安定的な実現に向け利上げが必要と判断した形。利上げを受け円相場は発表前よりやや円高に振れ、現在1ドル=155円台で推移。