2025年10月19日放送 9:00 - 10:00 NHK総合

日曜討論
首相指名選挙へ 政権協議のゆくえは

出演者
伊藤雅之 上原光紀 
(オープニング)
オープニング

連立政権の発足を視野に政策協議を続ける自民党と日本維新の会。おととい、2回目の協議を行い、21日の臨時国会召集までの合意を目指して協議を継続することを確認した。一方で国民民主党と公明党、立憲民主党と公明党がそれぞれ会談し、企業・団体献金の規制強化など政策の実現で連携していくことを確認した。首相指名選挙が迫る中、政権協議のゆくえは。

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(日曜討論)
政治の現状をどうみる

首相指名選挙が行われる臨時国会の召集が2日後に迫る中、連携を探る各党の動きが大詰めを迎えている。政治の現状をどう見るかと質問。輿石氏は「参議院選挙が終わって明日で3か月になる。90日間の政治空白を作ったのは与野党を超えて責任を自覚すべきである。今の選挙制度の下では政権交代は起こり得ないだろう」、伊吹氏は「少数与党であっても行政権を預かる限りは日本の安全と国民の日常を維持するために責任があるから、予算や法律を通して国会運営を良くしなければ政権担当している責任を果たせない」、諸富氏は「おそらくガソリン減税は政権が成立すれば野党も進めているわけですから合意が成立していくだろう。ただ物価対策の中心は減税だとなると財政予算をどう組み立てていくか問われてくると思う」、佐藤氏は「今後政権ができたとして、どれくらい長続きするか分からないという下では、なるべく成果をあげて有権者に見せないとという心理が働いている気がする。若い世代とより長期的に物事を見て経緯を知っている世代の間のギャップが生じてきていると思う」等と話した。

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連立協議をどうみる

自民党と日本維新の会はおととい2回目の政策協議を行った。両党共に“大きく前進した”としており、あすの合意を目指し文書の文言調整など詰めの段階に入っている。維新が求めた「国会議員の定数1割削減」について自民は受け入れる方針。維新は閣僚を出さず閣外協力の方向で調整している。牧原氏「維新も存在感を出すために自民には困難な要望を出すだとうから協議は中々進まないのではないか」。輿石氏・伊吹氏「定数削減は困難」。諸富氏「短期的な政策はともかく長期的には一致しないのでは」。佐藤氏「維新はすでに既存政党化している」。

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日本維新の会自由民主党
各党の協議をどうみる

自民と維新が協議をすすめる一方、他の野党も連携を模索する。立憲民主党、日本維新の会、国民民主党は、首相指名選挙での連携にむけて協議を続けた。日本維新の会は、協議を打ち切った。立憲民主党と国民民主党はそれぞれに公明党との連携を模索している。立憲民主党の野田代表は公明党の斉藤鉄夫代表と会談。企業・団体献金の規制強化、給付を含めた物価高対策の実現などの連携を確認した。国民民主党と公明は、年収の壁のさらなる引き上げの実現などを自民へ働きかける確認をした。輿石さんは、立憲、維新、国民は、政権交代をする大義につかなかたという。野党第一党の立憲民主党が、政権をとれるかもしれないという認識にきていると牧原さんがいう。連立政権での政権交代は厳しいものだと伊吹さんがいう。今回は何をやるかがはっきりしていないという。国民の期待感が盛り上がっていないのはベクトルが見えなかったからだと諸富さんがいう。政権交代をするには、野党は弱いものの味方だということが国民に届くのかが問題だという。保守、中道、左派の3つに整理されている。立憲民主党がリーダーシップをって政権交代を目指していくことも大切だという。新しい政党と与野党協議について、どう注目すればいいのか。参政党をよく理解できないという声が多い。民意を反映させることが課題となると佐藤さんがいう。伊吹さんは、保守という言葉が乱暴に使われているという。自民党は、反独裁、反統制、自由な民主主義の政党だ。保守もリベラルも混在していた。しかし、小選挙区になって特徴のない人が増えてきた。自民党は保守的にやるのか、中道リベラルな方向にしていくのか、考えるべきだ。政界の再編をしなければいけないという。

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自公連立の解消 どうみる/選挙協力はどうなる

自公連立の解消をどう見ればいいのか。自公政権は選挙に強かったと牧原さんがいう。公明党はどの政党と選挙協力をするのか、それによっては自民党は票を落とす可能性がある。自民党の保守派は、もっと保守を打ち出せば票をとれると思っている。維新と自民の選挙協力は、大阪はできるが、他では難しい。次の衆議院選挙は政界再編になるチャンスになってくるだろうと牧原さんがいう。政策協議書を結んで入るのか、それとも結ばないで閣外で応援するのか、それぞれの違いはある。政策の講義に大きく影響するだろうと佐藤さんがいう。公明党が簡単に立憲民主党、国民民主党と連携することになるとは思えないと伊吹さんがいう。衆議院の解散選挙は早いのか。来年の予算成立までは頑張らないといけないと伊吹さんがいう。選挙協力はいまのままでは難しいと輿石さんがいう。選挙協力がなくても、国民の付託に答えなければいけないという。

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物価高対策は/今後の政策協議は/社会保険料 引き下げは/「企業・団体献金」の扱いは/“政治とカネ”は

これまで自民・公明両党は野党と政策ごとに協議する形で合意形成を図ってきた。今後の物価高対策の協議のポイントについて諸富さんは「財源をどう確保するのかが焦点。そしてインフレをどう抑えるかと実質賃金をどう上昇させるかの議論が根本治癒に不可欠」などと話した。輿石さんは「何か政策を議論する時は必ず財源を示さなければならない」などと話した。伊吹さんは「減税は皆賛成する。ただ減税で減った分の税収で賄っていた施策をどうするのかという議論がないといけない」などと話した。また社会保障の議論のポイントについて諸富さんは「社会保障全体の負担のあり方をどうするのかという議論の中に社会保険料の議論が位置づけられるべき。与野党で応能負担等について議論すべき」などと話した。輿石さんは「党の枠を超えて財源の問題を議論すべき」などと話した。伊吹さんは「社会保険料をこれ以上上げたくないなら年金の引き下げ等を議論しないといけない。それが嫌なら代わりの財源を議論しないといけない。長期的な議論の場を設けないと根本的な問題解決にならない」などと話した。

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今後の“政治とカネ”を巡る問題の議論について佐藤さんは「自民党と維新の間ではどこまで踏み込んだ話ができるかが焦点になっている。一方で政治とカネの問題に国民の関心を向けさせることも必要になってくる」などと話した。牧原さんは「自民党は団体献金を基盤としてきたが、これからの政党は個人献金をベースにしていかざるを得ないと思う。政治への信頼を取り戻すには避けて通れないテーマなので時間をかけてでも真剣に取り組むべき」などと話した。輿石さんは「企業・団体献金は全面禁止ではなく使途の透明化をどうするのかに重点を置いて議論されるべき」などと話した。伊吹さんは「多数派だけで決められる問題ではないので全部の党で議論を重ねてほしい」などと話した。

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与野党の合意形成は

多党化する政治状況の中で与野党が合意形成を図り政治を前に進めていくために何が必要かを聞く。佐藤さんは、これまでと違いそれぞれ成果主義が求められるようになっているが、1党が担っているわけではないので一部しか実現できないことも生じるとし、各議員・政党も成熟する必要があるが国民側も視点を成熟させていく必要があるなどと述べた。諸富さんは、社会保障の将来像をきちっと描くことは与野党間色んな方がポジティブに言及されているので、与野党を超えて中長期課題として議論できる1つのテーマなので、そういったところを切り口に社会保障の将来像で与野党合意をつけてほしいという。牧原さんは、今まで短期的に限られたテーマについて議論ばかりしてきたとし、まず長期的な問題を見ながら当面の課題を解決していく姿勢が求められるなどと述べた。輿石さんは、「政治というのはあるところで妥協をする。妥協のない政治はあり得ない」などと述べた。伊吹さんは、「最後は人間の信頼関係で動くものが非常に多い。与野党の間の人間関係が我々の頃と比べると極めて希薄。そこをもう少し掘り下げて譲りながら妥協ができる人間関係を構築してほしい」などと述べた。

(エンディング)
エンディング

エンディングの挨拶をした。

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