日銀が金利を引き上げたことで、銀行は預金を獲得しようと競争を激化させている。企業の法人口座の預金を獲得しようという動きが銀行で広まっており、三井住友銀行はグループのカード会社とともに一昨日から中小企業向け決済サービスを開始した。全ての企業がオンラインで口座開設可能で、今後は期日までに振り込みの予約が出来るサービスも導入する方針。みずほ銀行も先月から企業どうしの取り引きに使える決済サービスを導入、企業がシステム上で決済手段を選択可能で、請求書を発行して入金額の確認などが可能となる。ほとんどの企業が取引先をいくつか持つ中で口座も複数の銀行のものを持っているのが一般的で、メインバンクでない場合でも取引先との決済で使われる口座にしてもらって結果的に別の口座の預金も獲得したいという狙いがある。銀行は長い目で見たら金利は上がるとみており、企業の預金獲得は今後より激しくなる。