三菱UFJ信託銀行NYの横田裕矢のドル円予想レンジは「159.00円~160.10円」。横田は「和平合意への先行き不透明感が漂う中、ドル円は底堅い動きが続きそう」などと語った。注目ポイントは「中東情勢次第も、レンジ感強まるドル円」。横田は「2月末に米イラン情勢が緊迫してから、地政学リスクの高まりや原油価格急騰による交易条件の悪化懸念により、ドル買い円売りが進んだ。その後和平交渉期待からドルは反落したが、原油価格の高止まりや日銀の利上げ先送りから結局は119円台で下げ渋っている。対して160円超の介入警戒感があり足元は狭いレンジでの硬直が続き、短期のボラティリティは年初来安値まで低下。中東情勢に左右されながらも、ドル円は上下ともに動きにくい状況」などと語った。イラン情勢悪化の中、日米の金融政策への影響について、横田は「インフラ懸念は中等危機前に進んだ米利下げ期待を後退させ、現時点ではFRBの年内据え置きシナリオがメインとなっている。日銀サイドも中東情勢の影響を見極めるべく、利上げ月を先送りする見通しにある。中東情勢をめぐる動向に左右される展開は続くものの、レンジ感が強まる中で円売りポジションの積み上がりとボラティリティが低下した環境下でのキャリートレードが先行されやすい事例となっている」などと語った。今後のドル円相場について、横田は「来週は日銀金融政策決定会合が開催される。年内2回を上回るほどの利上げ期待が進むとは考えにくく、円高が進んだ場合の一時的な動きにとどまるとの想定」などと語った。
