このニュースについてデロイトトーマツグループ執行役・社会構想大学院大学教授・松江英夫さんに聞く。飲料メーカーではなくてNECが手掛けているというのがとても興味深い。実際こういった食品メーカーも含めた商品開発にAIを使うのはかなり広がっていて、味、香り、パッケージのデザインなどに広く使われるが、そこにおいて2つの革新的な変化が起こってくると思う。1つ目はアイデアの拡張。ある飲料メーカーは塩からい商品を塩分量を変えずに作りたいここにAIを使ったが、実際に人が塩からいイメージをAIに伝えて、AIが原材料の情報や過去の配合データをもとにして適切な配合を提案する。そこを人間がブランドイメージに合う形で評価をして商品にする、こういった分担にしたところ開発の工程が50%近く削減された。膨大なデータを基にしてAIの力を使うことによって人間の勘や経験とか固定観念を超えるような斬新なアイデアが出てくるここが大きな力だと思う。もう一つは消費者との共創共に創る。消費者のニーズを把握したり消費者と一緒になって商品を開発するここにAIの力が使われる。あるメーカーは消費者のニーズを把握するためにSNS、過去のインタビューを基にしてAIに読み込ませて仮想の消費者にAIを見たててそこに商品を作るその上で人間のニーズを最終的に継承するやり方をしたところかなり精度が高いニーズを把握することができた。