きょうは国連が提唱する世界牛乳の日。日本では、酪農家の8割が赤字経営という深刻な問題を抱える中、おなかがゴロゴロしにくい新しい牛乳が酪農業の救世主として期待されている。東京都内では、期間限定の牧場体験イベント「五感で楽しむ! サステナブルな酪農パーク」が開かれ、多くの家族連れでにぎわった。コップ1杯で、成人女性に必要な1日のカルシウム消費量の3分の1が摂取できるという牛乳だが、1990年代をピークに消費量は低迷している。こうした中、今注目されているのが「A2ミルク」と呼ばれる新しい牛乳。A2ミルクについて東京農業大学応用生物科学部・岡大貴准教授は「簡単に言うと、おなかがゴロゴロしにくい牛乳」とコメント。北海道富良野市で120年にわたって酪農を営む藤井牧場では、A2ミルクを出す乳牛約1500頭を育てる一方、5代目の藤井雄一郎さんは、酪農家や専門家の仲間とともに業界団体を立ち上げ、普及活動に努めている。日本A2ミルク協会の藤井雄一郎さんは、ウクライナ戦争や円安の影響で飼料価格が高騰し、酪農家の8割が赤字と言われている、A2ミルクは酪農業界の救世主になりうると思って活動している、とコメントしていた。学校給食への提供もスタートしているA2ミルク。