フジテレビは一連の問題を受け臨時株主総会と取締役会を開き、経営陣を大幅に刷新。日枝取締役相談役が退任したことを発表した。つい先ほど取材に応じたフジテレビの清水賢治社長とフジ・メディア・ホールディングスの金光修社長。注目された日枝久取締役相談役の進退について、金光修社長は「(日枝氏)本人からフジサンケイグループの代表は『辞任する』という申し出がありました。(日枝氏からの言葉は)良い形になっていけばいいなということですよね。経営の刷新をしていきたい、いくべきだと。今の状況・風評を含めた形の状況は、いかんともしがたいと思っていると思う。刷新することに関して我々が主体的に決めたものに関して何かを言うこともなく、頑張ってやってほしいと」と述べた。フジテレビをめぐる問題で沈黙を続けてきた日枝氏。今後、会見をする予定について問われると、金光修社長は「それは我々が決めることではないので、ご本人がそういう意思を持たれたら、そういう場を設けるでしょうし、そうでなければ設けないということだと思う」と述べた、日枝氏の退任を判断した理由について、金光修社長は「平均年齢が高いんではないかということを含めて、刷新をしようという大きな考え方がありますので、その中で日枝は新しい指名の中に入らないという選択をしたということに他ならない」と述べた。フジサンケイグループ代表も辞任する日枝氏。今後の日枝氏の影響力について、金光修社長は「私の印象として、もしそういう懸念があるなら、こういう形で人事はできなかったと思いますよ。だから、それがもう証したと思いますけどね。影響は受けてないですから人事をつくるにあたって」と述べた。このタイミングでの退任について、金光修社長は「41年間の振り返りをほんのわずかな数秒で答えることは、私の能力ではできません。日枝に対しては本当に長い間お疲れさまでしたという気持ちでいっぱいであります」と述べた。4月以降のスポンサーの見通しついて、清水賢治社長は「4月以降のことにつきましては、まだはっきりと見えているものではありません。継続についての判断を締め切りはありましたけども、約7割弱のスポンサーの方が今、判断保留ということです」と述べた。新しい経営陣は取締役の数を22人から10人に減らし、女性取締役の比率を3割以上、また50代以下の新たな起用を進め信頼回復に臨む。