日産とホンダの統合が破談になった。ホンダと日産は世界の自動車販売台数で7位と8位。統合が実現すれば世界3位のグループが誕生するはずだった。来年共同で持株会社を設立し、傘下に両者が入る予定だったがホンダは「時間と労力がかかる上判断が遅れる」として方針を転換。日産の子会社化を提案した。これに対し日産の内田社長は「今回の我々の力を最大化することは難しいのではないかという気持ちが強くあった」などと説明している。日産は今期800億円の赤字を発表。経営再建策としてタイなどの工場を閉鎖し役員を2割削減することを明らかにし、会見では内田社長が自らの進退について言及した。日産の今後について専門家は「迷いを感じる。社内の車作りの方向性も見えてこない。抜本的な体制を変えることをやらないとだめ」などと指摘している。