シミュレーションでまず想定されているのは、台湾周辺で度々行われている中国の軍事演習。分析によると、繰り返される目的は「またか」と人々の警戒感を麻痺させる狙いもあるという。フェーズ1では、一部でキャッシュ決済ができない事態が起こる。すぐに復旧するシステム障害などは、正体不明のサイバー攻撃によるもの。台湾だけでなく、日本でも起きると想定されている。日本戦略研究フォーラムの武居智久氏は「日米同盟のもとで、アメリカが在日米軍基地を台湾の防衛作戦に使用できる。そのために日本はターゲットになる」などと指摘した。軽度のサイバー攻撃は、本格的な攻撃の前に日本のシステムの弱点を探るために仕掛けられる可能性があるという。シミュレーションはこの後台湾が独立に向けて舵を切り、中国が軍事行動の準備を開始する「フェース2」へ。
