今日の東京市場は10日のニューヨーク市場で主要な株価指数が揃って値上がりした影響を受けて、取引開始直後から半導体など幅広い銘柄に買い注文が出た。さらに外国為替市場で円安傾向が続いていることから、自動車など輸出関連の銘柄も値上がりした。日経平均株価午前の終値は昨日の終値より668円80銭高い3万5110円52銭で、バブル期の1990年2月以来、約33年11ヶ月ぶりに3万5000円台をつけた。市場関係者は、堅調な企業業績などを背景に投資家の間で景気の先行きへの期待感が高まっているが、4営業日での値上がり幅は約1800円と急速なペースで一部投資家から警戒感が出ていると指摘した。