きょうの日経平均株価は大きく下落した。下げ幅は一時1000円に迫る場面もあった。きっかけは原油の先物価格の上昇。中東情勢が背景にあるという。在シリアイラン大使館がイスラエルによるものとみられる砲撃を受け、イランによる報復が懸念されている。ガザ地区では民間人の犠牲が増えている。これらにより対立が深まれば、原油供給の不安材料となる。円相場は151円の25銭から26銭程度で、少し円高が進んだ。佐藤記者の注目は「円相場が152円台に突入するかどうか」。突入すれば約33年ぶりのこと。円安が進むと海外で収益をあげる日本企業の収益を押し上げる効果があったり、海外からの旅行客の費用を抑えることができるためインバウンドが増える。一方、海外進出をしていない中小企業が原材料を輸入しているとすればコストが増えるなどのデメリットもある。輸入に頼っているものの値上げがあると家計への打撃にもなる。先月下旬、152円台に迫った際には鈴木財務大臣がけん制する発言をしていて、152円台は警戒すべき点だと考えられるという。