きょうの株価について、三井住友DSアセットマネジメント・市川雅浩が電話で解説。市川の予想レンジは、3万6600円〜3万7600円。注目ポイントは、「日経平均の急騰・急落と海外投資家の売買傾向」。グラフ「投資主体別の売買動向」を確認。日経平均は、6月第4週から上昇ペースが加速し、7月第2週の11日には、終値で4万2224円の市場最高値をつけた。その後は急落し、7月第4週の26日には終値で3万7667円まで下落した。グラフを確認すると、日経平均の急騰と急落を主導したのは、投機筋を含む海外投資家の先物取引であることがわかる。本日は日経平均の大幅安が見込まれるが、投機筋の先物主導に寄る動きがあれば、いずれは利益確定のため買い戻しが入ると予想される。日本株にとって重要なのは海外投資家の現物取引の動向。現物取引する海外投資家には、中長期化的な運用を行う年金などが含まれるとされる。海外投資家の現物取引は、年明け以降、買い越しが続いており、これが日本株を安定的に支える1つの要素になってる。足元の急速なドル安・円高は、日経平均には懸念材料だが、中長期的に見ればドル建てを重視する海外投資家の日本株評価に続くと思われる。海外投資家の現物買いが日本株を支える余地は拡大しつつあるように思われるなどと解説した。