今回の会談と日本時間午前6時過ぎから行われた加藤財務大臣の会見について。第一生命経済研究所・熊野英生首席エコノミストは「アメリカ側から円安誘導への批判が出なかったという意味ではやや肩透かしの内容だった。しかしベッセント財務長官は日本にとって厳しい選択を迫る円安ドル高の是正を持ち出さないことで日本との交渉を早期に妥結したいと考えたのでは。具体的には農産物の輸入拡大をまとめたいとの意向を示し日本もそれを感じ取ったのではないか」と指摘。先ほど取引が始まった日経平均株価は値上がりしている。一時500円余り上昇し約3週間ぶりに3万5000円台後半をつけた。前日のアメリカ市場で主要な株価指数が揃って上昇したことから値上がりして取引が始まっている。市場関係者は早朝に行われた日米財務相会談で為替水準についてアメリカ側から目標などを提示されなかったことも安心材料だと見ている。ただ、今後もトランプ大統領の発言に左右される状況は変わらないとして、来週にも行われる日米関税交渉に関心が高まっているという。日経平均はきのう終値として3週間ぶりの3万5000円台となる3万5039円で取引を終えている。現在の為替は143円を少し下回っている状況で取引されている。出演者は「色んな国と同時に交渉中なので日本だけに譲歩したくても目立つような譲歩もしにくい状況でもある」等とコメント。