輪島と北の湖の時代、間に割って入ったのが三重ノ海。全勝優勝を決めたこともある。競い合った同世代の力士はやがて引退し、ほぼ同じ頃に部屋を率いる親方となった。その中でも特に元貴ノ花・二子山親方の部屋は次々と関取を輩出。平成5年は幕内で10人が二子山部屋だった。その中から2横綱と1大関が誕生。9場所続けて二子山部屋の力士が優勝したことも。二子山部屋を倒すために武蔵川親方が目をつけたのが大学出身力士。学生相撲で実績を積んだ力士を積極的にスカウト。育成のため、部屋に用意したのが角界では珍しかったトレーニングルーム。二子山部屋の力士に対抗できる技を教えた。武蔵丸には横綱・貴乃花への対抗策を伝授。学生の勧誘・速攻相撲・腕の返しによって武蔵川部屋から1横綱3大関が誕生。6場所連続優勝を果たした。二所ノ関親方は元琴奨菊の秀ノ山部屋は意識していると話した。