ウガンダ出身で旭川ビースターズに所属するカスンバデニス(21)。今年8月に来日した。ポジションはキャッチャー。シーズン中は監督の自宅で寝泊まりし、独自のトレーニングも欠かさない。カスンバの父親は内戦で死亡し、母親は子どもを捨てて家を出たため、兄弟と友に祖母に育てられた。生活は苦しく、8歳から食肉処理場で働いて家族を支えてきた。カスンバは「愛する家族がお金が泣く、食事もできないのに助けることもできず、自分は日本で安全で楽しい生活ができていることが苦しい。でもここで努力するしかない」と話す。旭川ビースターズ・田中勝久コーチはウガンダ代表チームの監督を務め10代の頃からカスンバを指導してきた。カスンバの“強い思い”を感じて日本に連れてきた。カスンバは「ウガンダには才能があって野球をやりたい子どもたちがたくさんいる。でも設備も道具も十分な食料もない。僕の目標は日本や米国で活躍してウガンダの野球を認めてもらい、子どもたちが野球をやれる環境を整える支援がさらに広がること」と話す。