今地銀がスタートアップに前のめりになっている理由について明治大学教授・飯田泰之氏は「縮小する地域経済をもう一度成長させたいという思いから。地銀のビジネスそのものも曲がり角に差し掛かっている。例えばかつて大手銀行・地銀共に預貸率は8割から9割を超える銀行が多かったがそれが、大手銀行54.48%、地方銀行74.77%、第二地銀77.84%とだいぶ下がってきている。最終的には銀行はどこかに貸さないと理財がとれない。そういった中でバブルの崩壊以降、段階ジュニア世代に合わせて住宅ローンを中心にしたり、または単に国債を買っていたりと預貸率を下げてきた。または、その内容も事業性の融資というのが少なくなってきた。そういった状況を変えていくためにはやはり事業性融資に踏み出さないといけないタイミングになっている。(審査のハードルも高いが)これまでの実績があって審査ができる業界というのを探すためのマッチングが必要というのと銀行の体質だと思う。こういった融資というのはリスクは高いが、そのリスクをたくさん集めてみるとスケールメリットを活かすことによって収益を上げられる。安全を優先しリスクをさけるとこれから厳しくなる」などコメント。