生命保険会社が保有する国内債券の含み損が拡大している。日本経済新聞が主要13社・グループから回答を得たアンケートによると、国内債の含み損は去年12月末時点で11兆7,060億円とデータを遡れる2008年度以降で最大。日本生命保険の去年12月末時点における含み損は2兆5,311億円で、9月末からの3か月で25%増えた。明治安田生命保険は62%増の9,389億円だった。この間に10年債・30年債の利回りは約0.2%上昇した。日銀がマイナス金利を解除した去年3月以降、金利上昇に拍車がかかっている。今後も金利上昇は続く可能性があり、保有資産の入れ替えが急務となっている。(日経電子版)