ソシエテジェネラル証券・劔崎仁さんの経済視点は「日本の中長期の期待インフレ率」。劔崎さんは「日銀が来年利上げを継続するためには春闘のベアが3%を超えるかどうかが重要。もう一つ中長期的な期待インフレ率が重要。日銀は12月の会合で利上げをおこなったあとに春闘のベアが3%を超えるなら来春にも再び利上げを行うと予想。来春時点で政策金利は0.75%で来年の後半にさらに利上げを行うことになると政策金利は1%になる。日銀は中長期の期待インフレ率が2%にある時の政策金利の下限は1%と考えている。現時点での中長期期待インフレ率は1.6%。来年の日銀の利上げを考えると前半は春闘のベア、後半は中長期の期待インフレ率に注目」などと述べた。和キャピタル・村松一之さんの経済視点は「1986」。村松さんは「1986年の市場環境に注目。米国ではGDPが3%~4%、インフレ率は2%。レーガン政権は法人税率を引き下げた。FRBは利下げをした。来年からのトランプ政権に似ている。86年の時も財政赤字が心配されていた。87年はインフレが再燃。FRBが利上げに動き長期金利が上がる。87年10月にブラックマンデー。来年はインフレや長期金利が注目となる」などと述べた。