ことしの春闘はきょうが集中回答日。自動車や電機などの大手では、満額を含む高い水準の回答が相次いでいる。自動車や電機、鉄鋼などの労働組合の組合員およそ200万人で作る金属労協の本部から中継。ことしの春闘はおととしから続いてきた賃上げの勢いを定着させるかが焦点で、ベースアップ分として月額1万5000円を超える高い水準の賃上げ額が次々と書き込まれている。一方で、物価高騰が続き働く人の実質賃金は3年連続のマイナスで、物価の上昇に賃金が追いついていない状況。こうした中、大手と中小企業との格差是正もことしの春闘の課題で、労働団体の連合は中小企業について全体よりも高い水準の賃上げ目標を掲げている。労働組合の幹部はきょうの集中回答日で大手を中心に高い水準の賃上げを勝ち取ったうえで、中小企業までその勢いを波及させ多くの人が生活の向上を実感できるものにつなげたいと話していた。