外食業界で人手不足や人材の定着が課題となる中、居酒屋チェーンなどを運営するワタミは、来年の春闘で基本給を一律に引き上げるベースアップや定期昇給分などを合わせて、平均5%の賃上げを目指す方針を明らかにした。グループ企業を含めた国内の約1200人の社員が対象で、実施されれば、ことしの平均3.7%を上回る水準になる。外食業界ではこのほか、回転ずしチェーン「スシロー」などを運営するFOOD&LIFE COMPANIESが、グループ会社を含めた国内のすべての社員を対象に、今月支給する給与の分から、ベースアップと定期昇給分を合わせて平均6%の賃上げを実施するなど、賃上げの動きが相次いでいる。