日銀の金融政策を決める会合が今日から2日間の日程で始まった。日銀は、去年7月の利上げ以降更なる利上げに向けて賃上げの動向や米国・トランプ新政権の政策が金融市場に与える影響を注視していた。これまでのところ、「今年の春闘では高水準の賃上げが実現した去年と遜色ないレベルの賃上げが実現するだろう」との見方が日銀内で共有されている。また、トランプ大統領が打ち出した政策にも大きなサプライズはなく、金融市場でも混乱は起きていない。こうしたことから日銀は利上げの環境が整ったと判断し政策金利を現在の0.25%から0.5%に引き上げる方向で検討する見通し。追加利上げが行われると、政策金利は2008年10月以来、およそ17年ぶりの高水準となる。