奈良県奈良市にある「興福寺」は1000年以上の歴史を誇る藤原氏の氏寺で、かつて大和国を治めて強大な勢力を誇っていた。興福寺多門院の僧侶らが記したのが「多門院日記略」。中でも英俊の日記は、大和の地を治めた秀長の姿を伝える貴重な資料だ。秀長が寺社に対して収入となる所領を没収し、その勢力を抑えながら新たな秩序を築いていった様子がわかる。中国攻めを経て関係を深めた毛利輝元らが奈良を訪れ際には、秀長自らが案内役を務めたことも記されている。奈良を巡る時間は単なる観光ではなく、大名との絆を深める外交の場でもあったのだ。多門院日記から見えてきたのは、豊臣政権の屋台骨を支えた秀長の姿だった。
住所: 奈良県奈良市春日野町160
URL: http://www.kasugataisha.or.jp
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