推理小説が大好きな東大生が選んだ、今年読んで一番心に残ったミステリーは夕木春央さんの「方舟」。主人公・柊一が大学時代の友人らと山奥にある「謎の地下建築」を興味本位で探索することから物語が始まる。しかし地震が起き、入り口を大岩ふさがれる。地下建築にある装置を使い、状況を打開しようとするも、それでは1人だけが閉じ込められ、「誰か1人を犠牲にすることなんてできない」と思っていたとき、仲間の1人が遺体で発見される。「生贄には殺人犯がなるべきだ」と、残された9人で、極限状況での犯人探しを始める。「方舟」の最大の魅力は結末だそうで、放心状態になるほどの大どんでん返しは、有栖川有栖さんも「この衝撃は一生もの」と言わしめるほどだ。
