公営プールが今、存続の危機に見舞われている。東京都東村山市では今年3月に屋外プールの廃止を決定。様々な理由が上がる中で、暑さも大きな要因だという。東村山市担当者は「暑すぎてプールに入れないことも実際にはある。上限温度の目安として水温+気温=65℃以上になると遊泳に適さない。のきなみ猛暑日が続いていると運営がその期間もできないこともある」と話す。ピーク時の利用客数は10万人規模だったという東村山市。しかし近年では1万人程度まで減少。さらに東村山市担当者は「もろもろの30年間のライフサイクルコストを考えると試算で9億円出ている。屋外プールはリスクがある施設」と話した。公営プールの数は2010年では4000カ所を超えていたが、2023年3月末時点では3293カ所とこの十数年で約700カ所以上も減少。公営プール利用者は「昔は毎日のように行っていましたね」「身近で行きやすいのが市民プールのメリットだと思う」等と話した。