北朝鮮はキム・ジョンウン総書記がロシアのプーチン大統領の招きで近くロシアを訪問し会談を行うと、きょう朝鮮中央通信を通じて発表した。キム総書記の外国訪問は新型コロナ感染拡大以降初めてだ。一方、ロシア大統領府も11日、プーチン大統領の招きでキム総書記が近くロシアを公式訪問すると発表した。これに先立ち、韓国の連合ニュースは韓国政府関係者の話として、キム総書記を乗せたとみられる専用列車がウラジオストクへ出発したことを情報当局が把握していると伝えた。北朝鮮の発表では具体的な日程・場所は明らかにされていない。ロシアと北朝鮮はウクライナ侵攻後、関係を急速に深めていて、ことし7月に朝鮮戦争休戦70年にあわせてショイグ国防相率いるロシアの代表団が訪朝した。北朝鮮としてはキム総書記が中国と並ぶ後ろ盾のロシアを訪問することで両国の結束を誇示するとともに、「国防5か年計画」の実現に必要な軍事技術の支援などを取り付けるねらいがあるとみられる。また、ロシアとしては軍事侵攻が長期化する中、武器供与について話し合うねらいもあるとみられる。