最低賃金の1100円超えについて。帝国データバンクによると8月に値上げする食品飲み物は1010品目となっている。その中でも最も多いのが調味料の470品目。値上げは今後も続いていき、10月には3000品目を超える見通し。現在の最低賃金の全国平均は1055円。今年度いくら引き上げるか、目安となる額について労働者側と経営者側が集まり、厚労省の審議会で決められる。きのうの5回目は8時間半ほど続いたが議論がまとまらなかった。最低賃金は労働者の生活費、春闘の賃上げ幅、企業の支払い能力の3つの要素で決められ、前回の引き上げ額の平均は過去最大の51円となった。今年度は初めて1100円を超えると言われている。全国一律で決められるものでなく、今後都道府県ごとに議論して地域毎に決まっていく。一番低いのは秋田県で951円。群馬県安中市にあるクリーニング店では、アルバイトやパートのうち13人が最低賃金の985円で働いている。リモートワークが普及したことでスーツの利用が減り、クリーニングの需要も減っている上、原油の価格高騰も影響している。木内登英氏は「廃業やリストラのリスクがあるので、利益を大きくすることが大切」などと指摘している。