木更津駐屯地に暫定的に配備されているオスプレイを移転させる計画で、佐賀空港の西側では陸上自衛隊の駐屯地の建設工事が行われている。目的は南西諸島の防衛力強化。九州防衛局・中辻企画部長は「島しょ防衛を1つの柱としてやっているのでそうした事態が生じた時に速やかに対応できる」「安全保障の環境は戦後最も厳しくて複雑だと評価している」などと話した。佐賀空港に配備されるオスプレイは相浦駐屯地に配置されている水陸機動連隊を輸送する役目を負う。去年11月、横田基地所属のオスプレイが屋久島沖で墜落し搭乗していた8人全員が死亡した。オスプレイでは他にも事故が起きている。建設現場の地権者の男性は工事の差し止めを求める訴えを起こしているが、九州防衛局は「住民の不安を払拭するため説明責任を果たす」としている。佐賀空港にはソウル、上海、台北とを結ぶ定期便が就航している。移転に最低限必要な工事は、来年6月末に完了する予定。