今月23日、沖縄は20万人を超える人が亡くなった沖縄戦から79年の慰霊の日を迎えた。この日、千葉県で活動するファッションデザイナーが沖縄の子どもたちとともに平和をテーマにしたファッションショーを開催した。モデルは全員が沖縄県の子どもたち。カラフルな衣装にピースという文字や6月23日の慰霊の日の日付がデザインされた衣装を身にまとっていた。ファッションショーを企画したのはデザイナーの鶴田能史。千葉県で生まれ育った鶴田さんはファッションデザイナーのコシノヒロコに師事しその後、独立。これまで障害のある人をモデルに起用したファッションショーなどを手がけてきた。戦後70年の2015年に平和をテーマに初めてファッションショーを開き手応えを感じた。今回、ショーに向けてデザインしたのはポップでカラフルな衣装たち。鶴田さんは今回、モデルの子どもたちに自分にとっての平和とは何か考えてほしいと伝えてきた。衣装のデザインにはその答えや一人一人の個性を反映させている。モデルとして参加する佐喜眞あり奈さんには鶴田さんから「自身が作った折り鶴を衣装に使いたい」と言われていた。宮古島市から参加した湊ナラヤン渚音さんには父親がフィジー出身であることからフィジーと沖縄のイメージを組み合わせたデザインを取り入れた。本番当日、スカートのすそにはあり奈が作った折り鶴が舞いた。子どもたちが一生懸命、平和って何だろう、何を平和っていうんだろうということを一生懸命、考えてことばにしていた。今回のステージについては障害のある子どもたちも参加していて鶴田はそれぞれの個性にあわせて衣装を作った。また子どもたちの衣装の中には千羽鶴が使用されているものもあった。こちらは広島や長崎、沖縄に届き、そして展示を終えて譲り受けたものが使われていたという。