京都府木津川市のオムロン京阪奈イノベーションセンタで、卓球ロボット「フォルフェウス」を取材。打ち込まれたボールや人の動きなどをセンサーで検知し、カットやドライブといったピンポン玉をラケットで打つ動作を忠実に再現して打ち返していく。さらにAIが人の骨格やラリーの状況などを把握し、会話形式で相手に合わせ提案するという。2013年にプロジェクトがスタートし、今回の第9世代は会話を通じて相手の意志をくみ取るという大きな進化をとげた。開発を手掛けるオムロンは、売上の半分を「制御機器」が占めている。卓球ロボットは、この分野に欠かせない正確に情報を読み取り機械を制御するという技術の高さを象徴するものだという。さらに今技術開発は新たな段階にあり、生成AIを活用して熟練の技術を次の世代に受け継ぐシステムなど、人と機械が互いに協力して成長することを目指しているという。