2025年9月18日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

カンブリア宮殿
【ウォーター技術で黒字経営を続ける産業機械メーカーの全貌】

出演者
村上龍 小池栄子 
カンブリア宮殿 “水の刃”で世界に挑む…地方企業
切れないモノはない!? 水で切断するマシン

渋谷区のカタヌキヤ では忠犬ハチ公を模したお菓子が人気。渋谷のしぶハチバウムは一見四角いバウムクーヘンだが、イラストに沿って切込みが入っていて、抜き取ることができる。他にもパンダやなどの種類は色々。この仕掛けが面白いとわざわざ地方から買いに来る客も。この切れ込みはどうやって切っている?その方法は平焼きバウムクーヘンお上を銀色の筒が動いているが、ここから水が出ているがものすごい勢いで噴出させた直径0.1ミリの水で物を切るウォータジェットカッタ は食べ物の中に水が染み込む前に水が下の通りぬけるために切断面は、全く濡れていない。このカッターは食材の種類や硬さに関係なく、どんな形でも自由自在にカットできる。そのために5年ほど前から食品加工の現場で使用されている。ニンジンや大根などの種類の違う野菜をカットし、それぞれを組み合わせ立体パズルにしたり、弾力のある羊羹でお祝いごとにむけ、「寿」のような複雑な漢字も作る事も可能。この機械を作っている会社が今回の主役。富山県滑川市の田んぼの中にスギノマシンという会社が。そこでは、地元の小学生が社会科見学をしていて、ウォータジェットカッタを紹介していた。その社長が杉野岳。

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スギノマシンのウォータージェットカッタは主に自動車などの精密部品の加工に使用されている。鉄よりも強度の高いチタンも簡単に切れ、切断面は滑らか。スギノマシンは1936年に創業し従業員は1500人で売り上げ高は314億円。日本で初めてウォータジェットカッターを開発した。

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なぜ水で切れる!? 秘密は超高圧水

水で物が切れてしまう理由についてスギノマシンの杉野は、ポンプにあるというが、水を圧縮してマッハ2のスピードで噴出している。音速の2倍で飛び出した水が、物にあたると当たったところだけを弾きとばして切断する。

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家庭陽の20倍! 超高圧洗浄機

やってきたのは京都にある福寿園。伊右衛門でお馴染みのお茶のメーカーだが、その売店前の駐車場で行っていたのはアスファルトの工事。行われていたのはアスファルトの表面を洗い落とし、景観をよくする工事で、作業員が使用する機械には、スギノマシンのロゴが。ひっくり返すと、ノズルがついていて水が噴射すると回転する。一般的な高圧洗浄機の20倍の力を持つスギノマシンのハイジェットクリーナー。アスファルトやコンクリートの工事現場で広く使用されているという。被膜だけを取り除くことができ、暗く思い雰囲気だた駐車場が明るく変化した。また水を送り込む黒いホースとは別に赤ホースのついたバキュームがつながっているために、水や汚れを周囲に飛散させない。そのために吸い込むと危険なアスベストの除去にも使用され、作業者の安全も守っている。

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レーザー×高圧水 0.01ミリの超細密加工

レーザー技術と高圧水をかけ合わせたウォータービームマシンは。従来のレーザーの切断は細かな加工ができるが、熱で切断面が変形してしまう欠点があった。しかし、このマシンでは。ウォータジェットの水が光ファイバーのようにレーザーを包み、冷却することでこの問題を解決。レーザーの補助に回ることでウォータジェットカッターの10分の1の加工にも成功した。

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自動車部品加工で大活躍!世界が求めるバリ取りマシン

スギノマシンの実験室では、研修で来日したアメリカの社員の男性が。スギノマシンは世界9箇所に営業拠点を構えており、社員の10%は外国人。バリは金属加工をした際に出来る不要な突起のこと。このバリが残っていると、機械の摩耗や故障の原因になるので取り除く必要がある。以前は人の手で削っていたために見逃しや削り残しもあったが、スギノマシンでは部品の形状を入力すればバリを自動で水量をコントロールしながら取り除いてくれる。作業前と比べても、バリがきれいになくなっているのがわかる。こうしたマシンの殆どを富山で製造している。価格も1台3000万円から数億円と高価だが海外でも広く使用され、年間400台を輸出している。最大の輸出先はアメリカ。トランプ関税にはあまり影響はないという。他に変えが効かない技術力でその取引先は国内外で5000社以上。

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「切る」「剥がす」「磨く」… 全部水で実現できる秘密

スギノマシンの杉野はウォータジェットカッターで切断したものが水で濡れていない理由に抜け落ちているようなイメージで、ものに吸い込む時間さえないと答えた。また金属の厚いもの、熱で溶けてしまうものや割れてしまうものもウォータジェットは得意だという。ウォータージェットカッタには切る以外にもウォータジェットの技術で剥がす、細かくする、磨くという技術に派生しているという。

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スギノマシンの飛躍の原点 「水で切る」誕生秘話

1936年に杉野の祖父の創業者の杉野林平は大阪で杉野クリーナー製作所を創業した。つくっていたのはチューブクリーナーは清掃用のもので機関車の蒸気が流れる配管の内部をポンプで水を流しながら洗うためのもの。先端部分が回転し、溜まった汚れを落とした。1945年には林平の故郷の富山に工場を移転。戦後ある画期的な機械を開発したがその高圧ポンプがスギノマシンの飛躍のきっかけに。その開発をしたのは林平の四男。高度経済成長期で車が普及する一方で、多くの自動車メーカーが頭を悩ませていた。それは軽くて硬いと採用され始めた樹脂素材の加工。従来の切断方法では、素材が熱で変形してしまう。

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スギノマシンの飛躍の原点 「水で切る」誕生秘話

1969年代、樹脂素材の加工のため熱が発生しない切断技術が求められていた。それを模索していた杉野の父の杉野太加良は兄の読んだドイツの論文の話を思い出した。飛行機が雲の中を飛ぶと金属製の翼に水で傷がつくと言う話を知り、熱を出さずに物を切ることができるのでは?と着想を得た。早速開発に乗り出したが、当時のポンプでは、出力が足りず高い水圧に耐えられる部品もないなどの、課題は山積みに。それでも課題を一つ一つクリアしていき、10年の歳月をかけ1975年にウォータジェットカッタを完成させた。当時、輸出の花形になった自動車部品加工で活躍。その後アメリカやシンガポールにも拠点を構えるなど、スギノマシンの機械を海外にも広めた。

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新事業は“ナノファイバー”未来の可能性は無限大

1973年に杉野は誕生した。父の印象には超仕事人間だったという。京都大学で経営学をまなんだあとにイギリスへ留学。スギノマシンには入らずに帰国後にはトヨタグループのメーカーに就職した。そんな息子に父は複雑な思いだったという。父や社員からも入社してほしいとの声があったというが、杉野はそれに応えたいと200年に入社。おもに開発担当を任された。2008年のリーマンショックをきっかけにビジネスの枠を広げる必要性を感じた杉野。業界全体の業績が下がったことで機械分野以外も必要だと感じたという。そこで杉野は植物繊維のセルロースなどから作られるナノファイバーに着目。ナノファイバーは、タイヤや紙おむつ、住宅建材など、様々な用途に開発されているがムラができやすいという欠点があった。そこで杉野は2台のウォータジェットを使い、原料をマッハ4で衝突せさてより均一で細かくする独自の製法を確立させた。こうして幅広い製品を使用できる新たなナノファイバーのビンフィスが誕生した。ビンフィスを使用した商品はキトサンナノファイバーを使用したトリートメントが。キトサンにはもともと、髪のキューティクルを補正する効果があり、ナノファイバー化することで補修成分が浸透しやすくなり長持ちする。こうして新たな分野に進出した。

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「機械だけはダメだ」ピンチから生まれた新ビジネス

杉野は1964年に誕生した高圧ポンプが画期的だったについて、連続で動かせる高圧ポンプだったのが画期的だったという。また杉野はは自身は文系だが、もともとは理系だったと答え、文系的な思考を融合させてビジネスに活かしているという。またナノファイバーを使った商品ではコスメグッズにも使用されていると答えた。

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「機械だけはダメだ」ピンチから生まれた新ビジネス

スギノマシンの取引先の一つフジムラ製作所は板金加工会社。少量多品種が多いため、人手不足に悩んでいる。そこで頼ったのがスギノマシン。つくってもらった機械は溶接する箇所を、機会に入力するだけで自動で溶接してくれるロボット。スギノマシンは製造工程の自動化をサポートもしている。

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スギノマシン川口市(埼玉)
未来の技術者を育てる スギノマシンの新たな一手

富山県の高等専門学校では技術者の卵たちが日々ものづくりに必要な知識などを学んでいる。スギノマシンは

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