下請け問題。東京ガスケット工業は自動車メーカーなどの1次下請けとして接続部分の密閉に使うガスケットなどを作っている。昨年度、発注元である日野自動車やコマツなどに原材料価格や人件費の高騰分として、売上高のおよそ9%の価格転嫁を求めたところ、「要求の96%に応じる」と回答。結果として、8000万円以上売り上げが増えた。ただ、こうした改善はまだ一部でのこと。自動車メーカー8社のサプライチェーンの調査では5割以上価格転嫁ができている企業は40%ほどに留まった。さらに、トヨタ、日産、ホンダの1次下請けから3次下請け以降の調査では「まったく価格転嫁できてない」という割合が取引階層が下がるほどに増えていく(帝国データバンク調べ)。東京ガスケット工業・佐藤僚祐社長のコメント。埼玉・川島町の映像。