これまでに放出された備蓄米は合計31万tで、そのうち95%をJA全農が落札している。農水省によると、3月に落札された備蓄米21万tのうち1ヵ月後に小売・外食産業に届いたのはわずか1割にとどまっている。JA全中の藤間常務理事は「流通には検品や精米だけではなく、複数の銘柄を混ぜるブレンド米にする作業や、新たにパッケージを作ったりと期間が必要」と話している。ジャーナリストの柳澤秀夫は、「大臣が変わって問題が解決するかというと、そう簡単な問題ではない。JA全農の説明にも、本当なのかと首をかしげたくなる」などとコメントした。