小池百合子都知事は9日しか街頭演説に立たなかったものの終わってみれば選挙を圧勝で終えた。蓮舫氏からはパーティー券の購入を行ったか質問されると、小池知事は法律に則った形で公表させていただいていると説明し、石丸伸二氏からイエスかノーかで答えるべきと指摘されると、これに対しても慎重な言い回しでいなすなどしてきた。小池ゆりこ公式YouTubeチャンネルではエジプトのれれ微番組に出演した当時の様子が公開され、学歴詐称疑惑に反論する意味合いがあると見られる。SNSを使って積極的に情報を発信した小池知事に対し、立憲民主党の辻元清美代表代行は該当に立つべき、選挙は自民党・萩生田東京都連会長と協力しているなど批判する様子も見られた。これに対し、小池知事はどこ吹く風で子供と触れ合う様子や、奥多摩町のダムを視察した直後に街頭演説を行う様子も見られた。記者からは公務に名を借りて選挙活動をしているとの指摘が聞かれたが、小池知事は視察はむしろ見ていくところがあると反論していた。公務を重視しながらも一貫して優勢と伝えられた小池知事だが、その背後では組織固めを進めていて、立憲民主党を指示する連合も訪問していて、背景には連合の中にも蓮舫氏より小池氏という考えの人がいることもあると見られる。先月22日には創価学会の集会で小池知事の支援策を伝える文書が配布され、ここには「共産党が全面支援する人物が都知事になれば これまでの改革が後退し、都政は混乱します」といった文言が見られた。小池知事は第1子から保育料を無償化したいなどと言及しているが、メディアをシャットアウトした中で行われる自民党支援団体の集会でも演説を行うなどしたが、のぼりなどに自民党を強調する文字は見られなかった。ここでは、自民党の議員はでないように小池知事側が呼びかけていたといい、自民党都連の深谷隆司最高顧問が困惑する様子も見られた。都議会自民党の出した選挙協力の文書にも赤字で「議員は参加なし」との文言が見られ、表に自民党議員が立たない旨が伝えられていた。それでも深谷氏は共産党と手を組む蓮舫氏は政敵となることから対抗する小池氏を勝たせる必要があると言及している。