都心を走る幹線道路「環状7号線」。その地下約40mの場所に内径12.5m、全長4.5kmの「神田川環状七号線地下調節池」がある。神田川やその支流の善福寺川、妙正寺川に氾濫の危険が迫った際、25mプール約1800杯分を溜めることができる。管理を行う東京都建設局第三建設事務所を訪ねた。東京都は世界有数の治水技術を備えているが、東京都建設局第三建設事務所はかつて氾濫を繰り返した善福寺川など、神田川水系という最も難しい地域を受け持っている。2013年9月、当時日本各地で観測史上最大の風速を記録した台風18号。全国で6人が亡くなるなど、甚大な被害となった。都心にも影響が及んだため、川の水を調節池へ引き込んだ。近年ではゲリラ雷雨により、都内の河川の水が僅か数時間で一気に増水。濁流になるという現象が度々起きている。都は「水防チャンネル」というYouTubeチャンネルを開設し、誰でも河川の様子を確認できるようにしている。