インフルエンザの感染拡大が止まらない。おととい神奈川・横浜市の居酒屋「大衆酒場いっすんぼうし」は忘年会シーズンのかき入れ時のはずだが、体調不良を理由としたキャンセルが相次ぎ、前日には20人の団体客が当日キャンセルになったという。代表は「キャンセル料をもらうのは難しい問題。理由が理由なので泣くしかない。去年は当日キャンセル、団体のキャンセルまではあまりなかった。ちょっと異様な気がする」と語った。学習塾は危機感を強めている。受験生にとって大事な追い込み時期。植田塾・植田一幸塾長は「もう使うことが無いよう祈っていたが」と語った。コロナ禍で使用していたアクリル板を復活。入り口には非接触の体温計を設置し、生徒たちに感染が広がらないよう対策を行っていた。1医療機関あたりのインフルエンザ患者数は、今月15日までの1週間で42の都道府県が“注意報レベル”の10人超え。福岡と大分では、“警報レベル”の30人を超えている。全国平均は19.06人で、前の週から倍以上に増加。医療現場では患者が続々と受診。東京・杉並区・たむら医院でおととい検査した48人中、半数の24人がインフルエンザと診断された。東京・文京区・高木薬局では、せき止め薬の棚は空になっていた。今後の入荷も未定だという。休みに入る医療機関も多い年末年始の期間はどんな点に注意すればいいのか。