岡慎之助は、団体・個人総合・種目別鉄棒で金メダル、種目別平行棒で銅メダルを獲得した。3冠達成は、1972年ミュンヘン大会の加藤沢男以来52年ぶり、1大会で4メダル以上獲得は、1984年ロサンゼルス大会の具志堅幸司以来40年ぶりとなる。岡は、ミスなくやりきれたのが金メダルにつながったと思うなどと話した。鉄棒の決勝では、8人中岡が2番手、杉野正尭が5番手で演技した。採点は、技の難しさを示す加点式のDスコアと、演技の完成度を示す減点式のEスコアによって行われる。岡の演技について、池谷は、鉄棒の持ち方が重要で、肘が曲がると減点される、岡は、いい位置で鉄棒を掴んでいて、肘が伸びているなどと話した。銀メダルだったコロンビアのバラハスは、岡よりも難度の高い技だが、膝が開いていることや肘が曲がっていることで減点され、Dスコアはバラハスのほうが高いが、Eスコアは岡のほうが高かった。池谷は、岡は、連続技や難しい技はそこまで入れず、Eスコアを取りに行ったことが勝因だったなどと話した。杉野は、落下と着地のミスがあり、スコアは11.633だった。続く中国のエース・張博恒も着地でミスをし、クロアチアのテン・スルビッチも落下するなどミスが相次いだ。最後の中国の蘇煒徳は、着地でミスをし、岡の金メダルが確定した。