中国のGDPの伸び率は前年同期比で+5.4%。米国による中国への追加関税145%が続いた場合、中国のGDPを3%近く押し下げるという予測も出ている。成長持続に向けどう逆境を乗り越えようとしているのか。香港の建材メーカーでは注文の見合わせが相次いでおり、他の市場開拓に力を入れるべきかなど経営戦略を見直しているが、当面は状況を見守るしかないという。中国が推し進めているのは先端技術を国産化する“自立自強”。中でも半導体分野に力を入れている。半導体の見本市では過去最多となる1400社が出展。中国は自前の開発を推し進めてきた半導体の製造工程を紹介するなどして技術力をアピールした。EV向けの半導体を扱う日中合弁会社では、当初日本製の半導体を輸入し販売する想定だったが、最近では逆に中国製の半導体を使いたいという日本メーカーからの要望が増えているという。中国の半導体の品質は向上しており、高い価格競争力を背景に中国製半導体のニーズは高まっている。IAT社長は「アメリカの制裁が中国に与えた影響は発展を促進する結果になっていると感じる」と語っている。