国民民主党・榛葉賀津也幹事長は「村上誠一郎さんという人は闘う政治家だと思ったけど」、村上誠一郎総務大臣は「なんで玉木さんがこういうことを言ったのか理解できない」と述べ、「103万円の壁」をめぐり食い違う主張。事の発端となったのは国民民主党・玉木雄一郎代表の「総務省が全国知事会や各自治体の首長に対して工作をやっている。村上総務大臣自身から知事会の会長などに連絡をして発言要領まで作ってそういうことをするのはいかがなものかと思う」との出演番組での発言。「103万円の壁」をめぐり地方自治体から上がる反対の声。それらは総務省の知事会への根回し工作によるものだと玉木代表は指摘。全国知事会・村井嘉浩会長は「総務大臣、総務省からアプローチがあったことはない」と述べ即座に否定。村上総務大臣も「村井会長に発言の依頼を行った事実はない」と述べ、根回し発言に反論。総務大臣と知事会会長がそろって否定する中、榛葉幹事長は「大臣から全国知事会に連絡を入れていると複数の筋から確認されている」と述べた。一方「103万円の壁」の見直しをめぐり、きのう自民党、公明党、国民民主党の政調会長らが会談。国民民主党は経済対策に「103万円の壁」の見直しを盛り込むよう求めている。自民党・小野寺五典政調会長は「来週早々に出も協議を再開して、さらなるすり合わせに努めていきたい」、国民民主党・浜口政調会長は「真摯に対応してもらった」と語った。政府は来週22日の閣議決定を目指している。