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「村上靖彦」 のテレビ露出情報

4冊目は「客観性の落とし穴」(村上靖彦著)。「エビデンスはあるんですか」「数字で示してもらえますか」など、客観性と数値を過度に信用する学生の姿に疑問をいだいた著者がその原因を探り、失われたものを明らかにする物語。著者は大阪大学大学院教授の村上靖彦さん。基礎精神病理学・精神分析学博士で、困窮した当事者やサポートする支援者の語りを聞き取り、分析するという方法で研究している。中江さんは「数字を気にするのは実際にそういう報道が多いからだと思う。何科紹介するときに『こういう数値が出ている』というと説得力が増すこともあると思うんです」などと話した。本の中には平均寿命の話も書かれている。厚生労働省が発表した日本の平均寿命は男性が81.49歳、女性が87.60歳。中江さんは「日本人って長生きだなと思うのと同時に、87.6歳まで生きるならこれからどうやって生活設計していこうかな?ってすぐに考えてしまう。だけど実際にこの歳まで今の状態で生きていけるのかなんて誰も保証できないし、健康なら良いけどもしかしたら病気になっているかもしれないし、そういうことを考えると、単純に87.6歳まで自分が生きるかなんてわからない。そこには文化的な部分とかも抜け落ちている」などと話した。
yuri’s Pointは「一人ひとりの声を聞く」。著者・村上さんは「一人ひとりの苦労の経験は、科学的な客観性に回収することが出来ない。だから個別の苦労をそのまま尊重し描き出すことには意味がある」と綴っている。中江さんは「データはすごく大事なものだけど、そればっかりを重視してしまうと一人ひとりの事情が抜け落ちてしまって、結果的に何を見ているのかわからなくなってしまう。そこを危惧されているんだと思う。数値を頼りにするあまり、私たち一人ひとりの事情や声みたいなものが抜け落ちてしまうと、結果的に自分の幸せというのが、世間一般に言われているものとまた違うのかもしれない。でもそれを考えることすらなくなってしまう。この本を読みながら私にとって数値とは別に自分がこうありたいなどと思っていることを忘れちゃいけないと思った」などと話した。

他にもこんな番組で紹介されています…

2023年7月3日放送 11:30 - 11:54 NHK総合
ひるまえほっと中江有里のブックレビュー
4冊目は「客観性の落とし穴」(村上靖彦著)。「エビデンスはあるんですか」「数字で示してもらえますか」など、客観性と数値を過度に信用する学生の姿に疑問をいだいた著者がその原因を探り、失われたものを明らかにする物語。著者は大阪大学大学院教授の村上靖彦さん。基礎精神病理学・精神分析学博士で、困窮した当事者やサポートする支援者の語りを聞き取り、分析するという方法で研[…続きを読む]

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