熱戦が繰り広げられるパリ五輪。その会場の一角に前回、東京五輪の会場を彩ったアサガオが飾られている。パリ日本人学校では東京大会のあと、アサガオの種100粒が贈られ、子どもたちが大切に育ててきた。無観客という異例の形で開催された東京大会。観客の代わりに選手を迎えたのが、子どもたちが育てたアサガオの花だった。東京のレガシーとして、パリでも花を咲かせたい。子どもたちは3年かけて鉢をおよそ300まで増やした。そして先月31日、学校の近くにある自転車の競技会場の沿道に育てたアサガオを並べた。世界中からやって来た選手を応援する手書きのメッセージカードも添えられている。作業中、東京大会で組織委員会会長を務めた橋本聖子さんも訪れた。「感動でした、こんなに立派に育てていただいて。(東京の)レガシーがいろいろなところに引き継がれていけるようになったらすばらしい」と述べた。生徒会長・樋口明音さんのコメント。