サーフィン会場はタヒチ。選手たちは豪華客船に宿泊。開会式はタヒチで行われた。五十嵐カノアが日本の旗手を務めた。日本勢で唯一準々決勝に進んだオリンピック初出場の稲葉玲王は3回戦で世界チャンピオンに輝いたブラジル代表に勝利、準々決勝は0.34差でペルー代表に敗退。サーフィンは1対1の対決。決められた時間内でスコアが良い2つのライディングの合計得点を競う。波が巻く中をライディングするチューブという技が大きな得点になる。タヒチの波の高さは最大7m(ビル3階ほど)。東京五輪の倍以上とタヒチの海は命懸け。稲葉玲王はタヒチの波について「生きるか死ぬか。いつ行っても怖い」と話していた。一般的な海の海底は砂だが、タヒチの海の海底はサンゴ礁なため、波に巻かれると命を落としてしまうことも。実際に3回戦では両者ともにサーフボードが折れてしまった。土井レミイ杏利は「僕は普段してない競技なので自然と戯れるような競技は憧れがあってやってみたいなと思ったが、実際にこういう映像を見ると凄いなっていうのと。だからこそ波を乗りこなした時にカッコよく映るのはそういうことなんだろうなと感じた」等とコメント。稲葉は「世界のトップと戦えることを証明できた」と次のロス五輪に向けて自信を覗かせていた。