きのう、競泳の池江璃花子(24歳)が、白血病の異常が見られなくなり正常な機能が回復した状態となる“完全寛解”を迎えたことを、自身のSNSで発表した。池江璃花子は公式インスタグラムで「移植後5年が経ち、本日(急性リンパ性白血病の)完全寛解を迎えました」「退院してからの生活は想像以上に大変で、退院後も別の大きな病気をしたり、精神的にも苦しかった時期もありました。元気な自分でいると、病気であったことを忘れる事も多かったです。今でもとても長い5年間だったなと感じています」と振り返った。池江璃花子は16歳でリオ五輪出場を果たし、100mバタフライで5位に入賞。今後の期待を集めるが、2019年、遠征中に体調不良を訴え「急性リンパ性白血病」と診断された。およそ10か月の入院生活を経て復帰するも、最初は腕立て伏せすら出来ない状態だった。それでもトレーニングを重ね、3年前の東京五輪に出場。さらに、今年のパリ五輪では個人種目を含む3種目に出場し、女子400mメドレーリレーでは5位に入賞した。しかし、目標としていたメダルには手は届かなかった。当時、池江璃花子は「頑張ってきた分だけ…無駄だったのかなって。本当に自分の力を出し切れずに終わってしまったし…また4年後、リベンジしに帰ってきたいと思います」と語っていた。今後の競技生活について、池江璃花子は公式インスタグラムで「競技では、泳げるようになった幸せと、泳げるようになったことで感じる苦しさと、虚しさと、悔しさ。私の中には逃げるという選択肢はないので、これからもそんな自分と闘いながら全力で競技と向き合いたいと思います」と記し、「家族、先生、看護師さん、どんな時でもそばにいてくれて、いてくれた仲間たち、そしていつも応援したくださる皆様、改めて本当にありがとうございます」と感謝の言葉で締めくくった。